2014-03-28

1セメ目のファイナル(続)と2セメ目について/グラフィックデザイン学科専攻のNIREさん(VIP2013年卒)

また久しぶりになってしまいました。
1月末からspring semesterがはじまり、もう2カ月が経ち、(書いててビックリ)、現在、3月末はspring breakで1週間学校が休みです。
といっても毎日学校へ行ってHWをしています。でもそんな宿題恐怖症の人は稀です。
結構遠出してvacationを楽しんでいる人もいるみたいです!vantan生もマイアミとかロンドンとかカンクン(メキシコ)とか…。
うらやましい…なにせNY、まだ氷点下の日があったりするので心まで風邪を引いてしまいます…桜が恋しくてたまりません。。



そういえばこのセメスターからの大ニュースとして、14st,5Avにファッション学科のビルがグランドオープンしました★ 今までタイムズスクエア近くの校舎だったから会わなかったファッションの生徒達ともよく会うように! 食堂も、図書館も、トイレも!キレイ!快適!感涙!このグランドオープンの時期に生徒でいれてラッキーです。



前セメのファイナルの内容を、半分残していたので、そのことについて書いてから、今セメについても書きますね。

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◎ファイナルについて書いてなかったクラス

・デジタルレイアウト
このクラスは徹底的にスキルを学ぶ授業で、最初から最後までillustrator, photoshop, indesignの3つの機能を勉強していきます。私は完全にindesign初心者でしたが、だいぶ使えるようになりました!他のクラスで何かを作るにしても、誰もパソコンの技術的なことは教えてくれないので、このクラスは違うベクトルですごく重要。毎週宿題でその週に学んだスキルを実践します。ファイナルというか最後の大きめの宿題は、indesignで本(ポートフォリオぽいもの)をつくりました!


・カラーセオリー
カラーセオリーは前も書いた通りTom先生が鬼のように宿題を出すので(主にペイント系)、「普段が大変だから、ファイナルはしんどくならないように、何か自分の興味あることをやったらいいよ」、というスタンスでした。しかし私は先生に「君はいい生徒だから今までのよかった生徒の作品を見せてあげるよ〜(ニヤリ)」と部屋に呼ばれ、焚き付けられ、異常にがんばってしまったのでした…(白目)。私は日本で雑誌編集をしてたこともあり、NYに来てからアメリカの本の装丁の派手さにビックリしてたので、『本の装丁から考察するアメリカと日本の色の違い(+デザインの特徴)』というような大きなテーマをぶち上げ、何十時間もそれに費やしてしまいました(最後はプレゼン)…疲れましたが、とてもおもしろかった。(↓こんなスライドを20ページもつくってしまった、、)
日本とアメリカの色の差を調べてく中で、「知性の色って何色?」と疑問が湧き、大学のロゴマークを調べると、日本では青系が支配色なのに、アメリカでは赤が断然多く、「学ぶ」という行為の色が違う、ということがわかりました。アメリカでは学ぶことは血の色、Passionateなことなんです。…パイオニアスピリット。こうやってファイナルのテーマを自分で決めるのもその精神ですよね。



・タイポグラフィー
ファイナルはポスターを作りました。

ガチガチに決められたグリッドに完全に沿いながら、いかにクリエイティブなものをデザインできるか、がポイントでした。すごく苦労し(毎週徹夜…)、グリッドに沿わないといけない恐怖症は今も続いています(いい意味で)。たしかにgridに沿うことでできるcoolなデザインというのは結構多いということを実感。今までの自分にないデザインになりました。
タイポグラフィーは深すぎて、かなり長期に渡って勉強し続けないといけないと思います。多くのgraphic designってタイポグラフィーとイメージのたった2つの要素で成り立っているんですもんね。フォントをちょっと変えるだけで一気にダサくなったりかっこよくなったり。私に取ってタイポは今学期の課題でもあります。




初めてのセメスター。やっぱ大変でした。本当に"survive"って感じです。
当然全てハードですが、私にとっての大問題、英語ですよね。最初は本当に!!!????となりまくり、でも先生のキャラクターや思考がわかってくるのと平行して理解できてきた…というのと、クラスメイト(主に日本人の英語のできるお友達)から多大な援助を受け…生きて行けました。本当に友人に感謝です。
つい先日連絡が来たのですが、がんばった甲斐があり、ディーンズリスト(成績優秀者リスト)にも載ることができました。涙。ありがたい。。

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さて今期、2014spring semesterの話。
前回14creditsしかとってなかったので今回は17credits。最後のセメスターにGD3とポートフォリオのクラスだけ残す、定番のやり方です。

今とっているクラスは7つ。
・GD2…週2回のホームルーム的クラス。多岐にわたるプロジェクト
・History of Graphic Design…半分レクチャー+半分デザインプロジェクト
・Publication Design…本、雑誌のデザイン。エディトリアル
・Advanced Digital Lay out…デジタイルレイアウトの続き
・Interactive/ Web Design…webサイトのデザイン
・Silk Screen…シルクスクリーン印刷
・Letter Press…活版印刷

印象でいうとより進行スピードが早く、実践的になってきた感じがあります。
前のセメスターより、もしかしたらちょっと楽かも。というのは英語の慣れ、最初から周りに友人がいること、自分がその宿題にどのくらい時間がかかりそうか予想がつくようになった、等の理由から。クラス選びはかなり成功したなと思っています、どれも楽しい。

というか、しんどい時も無理矢理でも「楽しんでやる!」という風に持って行くように努力しています笑。先生がよく、宿題いっぱい出してニコニコしながらhave fun!というのですが、それをバカみたいにまとも受け止めて、「楽しめる範囲で思いっやろう♪」と思うことにしました。


 

 


いくつか作品を。左上は初めて刷ったシルクスクリーン。プリントラボという所でプレートもインクも自分でつくって刷ります。シルクスクリーンも技術を身につけると、かなりおもしろいことができそう!右上はGD2「何かをrememberさせるきっかけになるもの」という課題で、作者の顔が出る本のしおり(下の部分がメモになっている)をつくりました。
ウィーンのポスターはヒストリーの授業。オマージュです。下右はレタープレス。ブルックリンの工場で授業を受けています。

プロジェクトを進行させながら、同時に作った作品をまとめながらポートフォリオもつくっていけたら理想なのですが…。↓たった1ペ—ジだけ作りました笑。

ファストトラックで、今期で卒業予定の子もちょこちょこいるので、そういう子はポートフォリオももうできてきていて、刺激をもらいます。
ほんとうに、1年で、グラフィックデザイナーになるとは、、すごいコースですねAASは。。





では、春セメスター後半もがんばります!